大阪大学基礎工学研究科 院試過去問 2019年物性物理科学I 解析力学
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大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻・物性物理科学分野 過去の入試問題
http://www.gmp.mp.es.osaka-u.ac.jp/mpdept/gschoolexam/gexam.html
問1
ラグランジアンは運動エネルギーとポテンシャルを用いて,
と表される.
各質点の運動エネルギーは, となるので,
また, 各バネのポテンシャルは, , となるので,
それぞれをまとめるとラグランジアンは,
問2
をラグランジュの運動方程式に代入して,
問3
与えられた解を問2で示した方程式に代入する. そのまま代入するとcosの部分が冗長なので, とおいて計算する.
問2の第1式は,
第2式は,
(1)+(2)より,
(1)-(2)より,
問4
各質点の角振動数がの場合は2つの質点とも同じ向きに振動し, の場合は違い逆向きになる.
問5
平衡位置からの変位は, となる. また, であればと近似できる.
問1と同様にポテンシャルは,
また, 2つの円盤の回転エネルギーは慣性モーメント[tex: I = \frac{1}{2} M r2]を用いて,
よってラグランジアンは,
問6
問1と問5で求めたラグランジアンを比較する.
ここで, [tex: \dot{x_1} = \omega_3, \dot{x_2} = \omega_4, x_1 = \theta_1, x_2 = \theta_2, m = M r2 / 2, k_1 = r2 k_1, k_2 = r2 k_2]と置き直せば2つのラグランジアンは等価なので,
次回
次は電磁気の解答を載せようと思います.
ミスがあったら指摘して頂けると助かります。